「そんな赤い水を海に捨てちゃダメなんじゃないの?」
「でも規則では下水道の水が汚れてなければ何も問題ないって書かれているから〜、こうしてるわけですよ」
「それってカピパラ首相と関西エンペツの社長が作ったっていう規則ね」
「ザル規則ならぬサル規則で〜す。なんせサルだけに〜」
大食らい猫は上手いこと言った?という顔をちらっとしました。
アリスには笑えませんでしたけど。

「規則通りにできてるんだから、大丈夫やね」
帰り際にサル社長に水漏れの件を質問しても案の定、そんな答えが返ってきただけでした。
「問題ない。問題ない」
とヌートリア先生は笑ってます。

工場見学が終わるとアリスと生徒達はできたてのきれいな赤鉛筆をもらって帰りました。