アリス@21世紀初頭の関西

関西エンペツの工場は町の外れの河口の近くにある、とても大きな工場でした。
工場では生産ラインを一つ一つ見て行きます。
いくつもの大きな部屋で、いろんな鉛筆が製造されていました。

そして赤鉛筆の原料だと言うマンホールは、以前は水族館でジンベイザメを入れていたと言う巨大な分厚いアクリルの水槽の水の中に沈んでいました。
マンホールからは赤いサビが泡とともにフツフツとわき出ています。
「きれいなもんやろ、この先百年は赤鉛筆作れるで」
うれしそうにサル社長が説明します。