拍手が一通りやむとアリスが手を上げて、
「どうして赤鉛筆にするんですか?」
と尋ねました。
先生や生徒達は一瞬ギョッとしました。

「赤鉛筆は実に環境にやさしくて、安くできるからみんなのためになるんですよ、うん」
とカピパラ首相が落ち着いて答えました。
「実は関西エンペツが赤鉛筆を沢山作る予定なのよ、ねぇ」
とカピパラ婦人は言いました。

「どうして沢山作るんですか?」
と続けてアリスは手を上げて質問しました。
「沢山作ると安くできるし、まあ関西エンペツの方針じゃな、うん」
とカピパラ首相。
「関西エンペツの社長さん、そうでしたな?」
なんとそこには社長さんも来ていたのです。