「いったいどこに行ったらいいんですか?」
「そうじゃな、関西エンペツとゆかりの深いカピパラ首相が名誉校長になっている中央小学校がいいじゃろう」
「カピパラもいるんですか?」
「カピパラはいないよ。
いるのはカピパラ首相じゃ」
アリスはきっとカピパラがいるんだと思ってわくわくしましたが、それ以上は言いませんでした。
「中央小学校はどこにあるのですか?」
「ここから町が一望できるじゃろう。
真ん中に白く丸いドームが光っているのが見えるじゃろ。あれが中央小学校じゃよ」
「遠そうね」
「このすぐ横を流れてる川を舟で下るといい」
「遊覧船かなにか、あるのね?」
「大きな風呂おけがあるから、それを使うといい。
では、健闘を祈る」
「行って来ます」
なりゆきでアリスはムカデじいさんの特命を受けて中央小学校へ向かうことにしたのでした。