そろりと逃げようとするアリスでしたが、大食らい猫はニタっと笑って言いました。
「神社はこの後ろだよ〜」
見ると、細い路地の先に鳥居が見えました。
おそるおそる猫を避けながらアリスは急いで細い路地に入って行きました。
後ろから
「ボクの口から入っても、そこに通じてたのに〜」
と猫が言いましたが本当かどうかは分かりませんし、知りたくもないと思いました。
「でも、それは今の私が今の私のままでそこにたどり着けたかどうかは疑わしいわね」とアリスは言うと、ひどく自分で納得したのでした。