アリスはあわてて後ずさりすると、背中がザラザラした猫舌のカベに当たりました。
するとアリスのポケットから、ポロリと食べかけの肉マンが落ちたのです。
アリスはやけくそになって、それを拾って洞窟に投げ入れました。
「いただきま~~~す」
そう言うとアリスを囲っていた大きな口はアリスを置いて口を閉じました。
そしてアリスの目の前には元のシマ模様の大きな猫がいて、もぐもぐおいしそうに肉まんを食べているのでした。