「まず、私の口に入ってみてさ〜、
それでも神社に着かなかったらさ〜、
私をウソつき呼ばわりしなさ〜い。
さ〜あ! さあ!」
いっしゅん、アリスは入ってみようかとも考えましたが、走り去ったロンちゃんの後姿を思い出しました。
「たぶん、別の道もあると思うのよね。
だから別の道を探すわ」
そういうとアリスは少しづつ後ずさりしてその場を去ろうとしました。

それを見て口だけ猫が突然ぴょ~~~んと大きく飛んだのです。
そして口は大きな虫取りアミの様になってアリスを取り囲むようにかぶさったのでした。