「どこなの?」
すると猫は大きく口を開けて言いました。
「この口が神社への入り口ですよ〜。
さあどうぞ。あ〜〜〜ん」
あまりに口が大きく開きすぎです。口だけの猫のように見えます。
「そんなわけないじゃない」
「アリス嬢ちゃんとやら、私をウソつきだと言うのですか〜? 
偽証罪で訴えますよ〜」
「もういいわ、別の人に聞いてみるから」
それを聞くと口だけ猫は塀の上から飛び降りてアリスの前に立ちふさがりました。