「マンホールはなぜ丸い、マンホールはなぜ丸い、それは……」と遠くで歌うのが聞こえます。

「あの唄はきっとヌートリアが歌っているに違いない」

アリスはそう言うと暗がりの中、声のするほうに歩いて行きました。
服が濡れていることはもう気になりません。
そしてヌートリアが唄を歌えるのか?ということも気になりませんでした。

もうすでにそういう不思議な世界になじみつつあるアリスでした。(ちょっとヤバイんやないでしょうか?)