それからの事はあまり覚えてない。
お母さんのお葬式に行ったりと忙しかった。
その日からゆきくんとの秘密基地にも行っていない。
もう、何をしたらいいのか分からなくなってしまった。
あの日、私はたくさん泣いた。
お父さんは泣くのをこらえていた。
でも、一番泣きたいのはお父さんだと思った。
だから私は次の日から泣かなくなった。お葬式でも泣かなかった。
頑張ってるお父さんを見て、私が泣いてはいけないと思った。
それからは、ほわほわしたまま、毎日を過ごしていた。
学校に行ってら笑顔を作って、楽しいフリをして、頑張って笑った。
たまにお母さんの事を思いだして泣きそうになった事もあったけど、頑張って耐えた。
そんな毎日を送っているある日、
久しぶりに秘密基地に行きたくなった。
最近ではゆきくんと一緒に帰るのを避けていたから、一人で秘密基地に向かった。
神社の階段を登って、お寺の裏の林を真っ直ぐ行って秘密基地へ行った。
そしたら、そこにはゆきくんがいた。
「ゆき、くん…」
「久しぶり」
「あっ…」
なんて言ったらいいのかわからなくて黙っていたらゆきくんが手招きしてきた。
「おいで、つぼみ」
「え?」
「こっちきて」
私はゆきくんに言われるがまま、ゆきくんの方へと向かった
ゆきくんの前まで行くと、座るように言われた。
だから座った。
そしたら突然、抱きしめられた。
「ゆ、ゆきくん?」
「つぼみ」
「どうしたの?ゆきくん…?」
「泣いていいよ、つぼみ」
「えっ…?」
「俺の前では我慢しなくていいから、いっぱい泣いていいよ」
「なにいっ…」
「作り笑いもしなくていい、無理しないで、泣いていいよ」
「おじさんの為に泣くの我慢してたんだろ?笑顔作って、心配かけないようにしてたんだろ?」
「っ…!」
なんで急にそんな事言うの?
どうしてゆきくんは私の気持ちが分かるの? なんで?
「俺の前では我慢しなくていい、無理しなくていいよ。 泣きたいだけ泣けばいい、ずっとそばにいるから。」
「だから泣いていいよ、つぼみ」
「ふっ…、うっ、あ…」
それから私はたくさん泣いた。
今まで我慢してきた分の涙を、全て出した。その時もゆきくんは、ずっと抱きしめていてくれた。
ゆきくんだけが、私を分かってくれた。私の事を抱きしめてくれた。泣いていいよって言ってくれた。
私はその言葉が、何よりも嬉しかったんだ。
お母さんのお葬式に行ったりと忙しかった。
その日からゆきくんとの秘密基地にも行っていない。
もう、何をしたらいいのか分からなくなってしまった。
あの日、私はたくさん泣いた。
お父さんは泣くのをこらえていた。
でも、一番泣きたいのはお父さんだと思った。
だから私は次の日から泣かなくなった。お葬式でも泣かなかった。
頑張ってるお父さんを見て、私が泣いてはいけないと思った。
それからは、ほわほわしたまま、毎日を過ごしていた。
学校に行ってら笑顔を作って、楽しいフリをして、頑張って笑った。
たまにお母さんの事を思いだして泣きそうになった事もあったけど、頑張って耐えた。
そんな毎日を送っているある日、
久しぶりに秘密基地に行きたくなった。
最近ではゆきくんと一緒に帰るのを避けていたから、一人で秘密基地に向かった。
神社の階段を登って、お寺の裏の林を真っ直ぐ行って秘密基地へ行った。
そしたら、そこにはゆきくんがいた。
「ゆき、くん…」
「久しぶり」
「あっ…」
なんて言ったらいいのかわからなくて黙っていたらゆきくんが手招きしてきた。
「おいで、つぼみ」
「え?」
「こっちきて」
私はゆきくんに言われるがまま、ゆきくんの方へと向かった
ゆきくんの前まで行くと、座るように言われた。
だから座った。
そしたら突然、抱きしめられた。
「ゆ、ゆきくん?」
「つぼみ」
「どうしたの?ゆきくん…?」
「泣いていいよ、つぼみ」
「えっ…?」
「俺の前では我慢しなくていいから、いっぱい泣いていいよ」
「なにいっ…」
「作り笑いもしなくていい、無理しないで、泣いていいよ」
「おじさんの為に泣くの我慢してたんだろ?笑顔作って、心配かけないようにしてたんだろ?」
「っ…!」
なんで急にそんな事言うの?
どうしてゆきくんは私の気持ちが分かるの? なんで?
「俺の前では我慢しなくていい、無理しなくていいよ。 泣きたいだけ泣けばいい、ずっとそばにいるから。」
「だから泣いていいよ、つぼみ」
「ふっ…、うっ、あ…」
それから私はたくさん泣いた。
今まで我慢してきた分の涙を、全て出した。その時もゆきくんは、ずっと抱きしめていてくれた。
ゆきくんだけが、私を分かってくれた。私の事を抱きしめてくれた。泣いていいよって言ってくれた。
私はその言葉が、何よりも嬉しかったんだ。

