それからというもの、私とゆきくんは一緒に学校に行くようになった。
学校が終わると必ず秘密基地に行き、色々な話をした。
そしていつものように沢山話した後、2人で一緒に帰った。
それから2ヶ月後の事だった。
いつものようにゆきくんと話した後家に帰ると、家には誰もいなかった。
いつもならお母さんとお父さんが家でテレビを観ているはずなのに、誰も居なくて不思議に思い、部屋を歩き回っていると、ふと、テーブルの上にある紙が目に入った。
そこには「お父さんと一緒にお買い物に行ってくるから、いい子でお留守番しててね。 ママより」と、お母さんからの手紙だった。
何だ、お買い物か、と思い部屋に戻ると外では救急車の音がしていた。
ん…
少しの間寝てしまっていたらしい。
時計を見ると五時半になっていた。
1時間寝ていたのか…。
あれ?
ふと、下の部屋から音がしないことに気がついた。
気になって下の部屋に行ってみると、そこには誰も居なかった。
なんで?
お父さんとお母さんは?
まだお買い物?
そんな事を思っていた矢先、突然玄関から物音がした。
ガチャッ!
「蕾!」
「お父さん!おかえりなさい!
遅かったね! あれ、お母さんは?」
「っ…!」
「お父さん? お母さんは?」
するとお父さんはしゃがんで私の肩を掴んだ
「蕾、落ち着いて聞いてくれ、これから病院に行くんだ、一緒に来て欲しい。」
「びょういん?なんで?」
「理由は後で説明する、だから今はとりあえず付いてきてほしい。頼む。」
「う、うん…?」
何だか胸騒ぎがした。
何故か今、頭の中であの救急車のサイレンが鳴り響いている。
お父さんと病院に着いた私は、お父さんに手を引かれ、ある部屋に連れてこられた。
その部屋には誰かが寝ていた。
私は軽いパニックを起こしており、今何が起こっているのか分からなかった。
助けを求めるように父を見上げると、父が説明し始めた。
「蕾、これはお母さんだ」
え?
何言ってるの?だってお母さんは今お買い物してるんでしょ?
「お母さんと買い物が終わって帰ろうとした時、飲酒運転をしている男が突っ込んできて…それでっ…」
え? いんしゅうんてん? なにそれ?
え、それより、お母さんは寝てるの?
生きてる、よね…?
「っ…! お母さんはもう、死んでるんだ…」
えっ?
「う、そだ…だって、お母さん、ここに、いるよ?」
「っ…、お母さんはもう、息をしていないんだ…」
「え?だって、ここに、…」
「すまないっ…」
え…どういうこと…?
もうお母さんは、生きてないの?
死んじゃったの?
「あっ、いっ、やっ…」
やだ、やだやだやだやだっ
やだよお母さんっ、なんで?
おきてよお母さんっ、寝てるんでしょう?寝てるふりでしょう?やだよっやだ、やだ!
「やっ…だ、」
「…っ」
「やだ、やだよ、お母さんっ、お母さん!お母さん!!」
おきて、おきてよお母さんっ
いつもみたいに笑ってよっ、お母さん!
「蕾っ…つぼみ!やめるんだ、つぼみっ、もう、お母さんは帰ってこないんだ、もう、無理なんだっ…」
「いやっ、いやぁーーー!!」
お母さんっ、なんで?なんで死んじゃったの? お母さんっ、
学校が終わると必ず秘密基地に行き、色々な話をした。
そしていつものように沢山話した後、2人で一緒に帰った。
それから2ヶ月後の事だった。
いつものようにゆきくんと話した後家に帰ると、家には誰もいなかった。
いつもならお母さんとお父さんが家でテレビを観ているはずなのに、誰も居なくて不思議に思い、部屋を歩き回っていると、ふと、テーブルの上にある紙が目に入った。
そこには「お父さんと一緒にお買い物に行ってくるから、いい子でお留守番しててね。 ママより」と、お母さんからの手紙だった。
何だ、お買い物か、と思い部屋に戻ると外では救急車の音がしていた。
ん…
少しの間寝てしまっていたらしい。
時計を見ると五時半になっていた。
1時間寝ていたのか…。
あれ?
ふと、下の部屋から音がしないことに気がついた。
気になって下の部屋に行ってみると、そこには誰も居なかった。
なんで?
お父さんとお母さんは?
まだお買い物?
そんな事を思っていた矢先、突然玄関から物音がした。
ガチャッ!
「蕾!」
「お父さん!おかえりなさい!
遅かったね! あれ、お母さんは?」
「っ…!」
「お父さん? お母さんは?」
するとお父さんはしゃがんで私の肩を掴んだ
「蕾、落ち着いて聞いてくれ、これから病院に行くんだ、一緒に来て欲しい。」
「びょういん?なんで?」
「理由は後で説明する、だから今はとりあえず付いてきてほしい。頼む。」
「う、うん…?」
何だか胸騒ぎがした。
何故か今、頭の中であの救急車のサイレンが鳴り響いている。
お父さんと病院に着いた私は、お父さんに手を引かれ、ある部屋に連れてこられた。
その部屋には誰かが寝ていた。
私は軽いパニックを起こしており、今何が起こっているのか分からなかった。
助けを求めるように父を見上げると、父が説明し始めた。
「蕾、これはお母さんだ」
え?
何言ってるの?だってお母さんは今お買い物してるんでしょ?
「お母さんと買い物が終わって帰ろうとした時、飲酒運転をしている男が突っ込んできて…それでっ…」
え? いんしゅうんてん? なにそれ?
え、それより、お母さんは寝てるの?
生きてる、よね…?
「っ…! お母さんはもう、死んでるんだ…」
えっ?
「う、そだ…だって、お母さん、ここに、いるよ?」
「っ…、お母さんはもう、息をしていないんだ…」
「え?だって、ここに、…」
「すまないっ…」
え…どういうこと…?
もうお母さんは、生きてないの?
死んじゃったの?
「あっ、いっ、やっ…」
やだ、やだやだやだやだっ
やだよお母さんっ、なんで?
おきてよお母さんっ、寝てるんでしょう?寝てるふりでしょう?やだよっやだ、やだ!
「やっ…だ、」
「…っ」
「やだ、やだよ、お母さんっ、お母さん!お母さん!!」
おきて、おきてよお母さんっ
いつもみたいに笑ってよっ、お母さん!
「蕾っ…つぼみ!やめるんだ、つぼみっ、もう、お母さんは帰ってこないんだ、もう、無理なんだっ…」
「いやっ、いやぁーーー!!」
お母さんっ、なんで?なんで死んじゃったの? お母さんっ、

