君と交わした桜色の約束を。

ゆきくんとお別れをして、何日か経ったある日。


私はゆきくんのお墓参りに来ていた。




あの後、ゆきくんがくれたゆきくんのケータイに残されていたメッセージを聞いて、私は部屋で、一人で泣いた。



ゆきくんはどれだけ私を泣かせれば気が済むのだろう。



とにかく、あのケータイは私にとって、宝物。 もちろん、このクローバーのペンダントも。






私はゆきくんにたくさんのものを貰ったよ。



だから今度は、私が返さなきゃと思って…






「ゆきくん。」

「私、手紙書いたんだ。」

「あとね、桜のペンダントも買ったの。ゆきくんへのプレゼントに」


「ヤマザクラの花言葉は」

「あなたに微笑む」


「私が書いた手紙と、桜のペンダント 」

「あの秘密基地の桜の木の下に埋めとくね。 タイムカプセルみたいに」


「いつか一緒に読もうね。」


「ゆきくん、ありがとう」






「ゆきくんに出会えて、私本当に幸せだった」





「大好きだよ、ゆきくん」








「今までも、これからも、愛してる」
















「またね!」