目を開けると、さっきと何も変わっていない景色。
目の前には桜の木
そして、手が触れていたところは、光っていない。
何だったんだろう…
一体何が…?
考えていた時だった、
声が聞こえた。
今度こそ、鮮明に。
「つぼみ」
え?
今、後から声が…
振り向くと、そこには本来居るはずのない人が立っていた。
「ゆ、きくん…?」
うそ、うそうそ、なんで?
なんでここにゆきくんが…?
ゆきくんは、去年、事故に遭って…
なのに、どうし、て…?
「な、んで、ここに、ゆきくんが…」
「つぼみ」
「会いたかった」
な、んで?
「ずっと聞こえてた、つぼみの声」
「俺、死んだけど、死にきれなかった」
「つぼみとの約束、守れなかった。」
う、そ…
覚えててくれたの…っ?
「ほんとはあの日、会いに行くつもりだった。」
「だけど、会いに行けなかった」
「事故って、死んで、約束、果たせなかった」
「もうつぼみの事泣かせないって決めたのに、また泣かせちゃった。」
ゆ、きく…
「ごめん」
私は一生懸命首を降った
ゆきくんは悪くない、ゆきくんは悪くないよっ…
「私の、せい…」
「私が、いる、から…」
「だから、お母さん、も…」
「違う!!」
「それは違う、つぼみのせいじゃない」
「悪いのはどれも、運転手たちだろ、」
「飲酒だの、ながらだの、全部運転手が悪いんだ。」
「つぼみのせいじゃない」
「でもっ…」
「つぼみは優しいから、すぐそうやって自分のせいにする」
「でも、絶対つぼみのせいじゃない」
「つぼみ」
「ごめん、俺、守れなかった」
「つぼみとの約束」
「絶対帰ってくるって言った」
「でも、帰って来れなかった」
「ごめんな、つぼみ」
悪くないっ、悪くないよっ、
ゆきくんは何も悪くないっ…
「なぁ、つぼみ」
「俺、死んだんだ」
「ふっ…うぅ」
「だからさ、つぼみ」
「最後に、少しだけ、一緒にいよう」
目の前には桜の木
そして、手が触れていたところは、光っていない。
何だったんだろう…
一体何が…?
考えていた時だった、
声が聞こえた。
今度こそ、鮮明に。
「つぼみ」
え?
今、後から声が…
振り向くと、そこには本来居るはずのない人が立っていた。
「ゆ、きくん…?」
うそ、うそうそ、なんで?
なんでここにゆきくんが…?
ゆきくんは、去年、事故に遭って…
なのに、どうし、て…?
「な、んで、ここに、ゆきくんが…」
「つぼみ」
「会いたかった」
な、んで?
「ずっと聞こえてた、つぼみの声」
「俺、死んだけど、死にきれなかった」
「つぼみとの約束、守れなかった。」
う、そ…
覚えててくれたの…っ?
「ほんとはあの日、会いに行くつもりだった。」
「だけど、会いに行けなかった」
「事故って、死んで、約束、果たせなかった」
「もうつぼみの事泣かせないって決めたのに、また泣かせちゃった。」
ゆ、きく…
「ごめん」
私は一生懸命首を降った
ゆきくんは悪くない、ゆきくんは悪くないよっ…
「私の、せい…」
「私が、いる、から…」
「だから、お母さん、も…」
「違う!!」
「それは違う、つぼみのせいじゃない」
「悪いのはどれも、運転手たちだろ、」
「飲酒だの、ながらだの、全部運転手が悪いんだ。」
「つぼみのせいじゃない」
「でもっ…」
「つぼみは優しいから、すぐそうやって自分のせいにする」
「でも、絶対つぼみのせいじゃない」
「つぼみ」
「ごめん、俺、守れなかった」
「つぼみとの約束」
「絶対帰ってくるって言った」
「でも、帰って来れなかった」
「ごめんな、つぼみ」
悪くないっ、悪くないよっ、
ゆきくんは何も悪くないっ…
「なぁ、つぼみ」
「俺、死んだんだ」
「ふっ…うぅ」
「だからさ、つぼみ」
「最後に、少しだけ、一緒にいよう」

