side Misaki

お店へついた私は荷物をおきヘアメイク室へと向かった
いつも6時から10時までいてくれるヘアメイクのシノミヤさん
身長175cm 細身でふわふわっとした栗色の髪がキュートな男性
綺麗な二重に高い鼻 まるでハーフのような顔立ちだが純日本人だそうだ
イケメンでインスタ映しそうな顔だけど...

「あら ミサキちゃん 今日もかーわーいーいー♡」

そう、シノミヤさんはゲイなのだ

「シノミヤさんもバッチリきまってるじゃん?」

「あら?ほんとぉ?うれしい♡」
「それで 可愛い可愛いミサキちゃん♡今日はどうするの?」

「んー 今日は巻ポニーがいいなー」

「りょーかいっ♡」

大きな手で私の髪をさわる
これがゲイでなければキュンキュンするとこだがシノミヤさんはおしいことにゲイなのだ

「ミサキちゃんはいつもメイクも服も髪まで強めよねー。幼い顔がもったいないわ。もっとナチュラルでふわふわーっとしてもかわいいのに」

大きな目をぱちくりさせながら彼は言う

「ナチュラルなんか似合わないよ。あたしただでさえ幼い顔してるのきにしてるんだよ?」

ちょっとすねたように頬を膨らまして私はいった

「若く見られるっていいことよ?フレッシュだもの」

綺麗な顔立ちがニコリと笑う
それに赤面しそうになるのを我慢しながらそっぽを向いた

「いいの!!私はこれで..,」

「ふふ。そうね ミサキちゃんはこれでいいわよね」

私は自分すべてのパーツが気に入らない
いくら素敵なシノミヤさんに言われても
どうしても化粧は変えたくなかった
可愛くいなきゃいけない
素敵でいなきゃいけない
いつもプライドばかり高い私を
シノミヤさんはいつも子供扱いする

それが少し私は嫌だったけれど
彼のセンスも技術も抜群にいいことは知っていたからいつもここにくる

「はい!! 今日も可愛い♡バッチリね!!」

「ありがとう!!さすがシノミヤさん!!」

綺麗に巻かれた髪を見てちょっと嬉しくなった
シノミヤさんにさよならを言って
お店の更衣室へと向かった