会議が終わっても、小雪は立ち上がらずにいた。

正直、不安だった。

「小雪」

「うわぁっ?!副長?!」

突然声をかけられ、小雪は思わず声を上げる。


「そんなに驚くことねぇじゃねぇか…」

「す、すいません…あの、なんですか?」

「あ?あぁ、明日のことだが…」


小雪は立ち上がって首を傾げる。

「無理するんじゃねぇぞ。なんかあったら俺を頼れ」



そして、頭にふわりと何かがのせられる。

頭を撫でられていると気がつくのに、そう時間はかからなかった。


「(頭なんて撫でられるの久しぶりだ…)」


「ありがとうございます。元気出ました!」

そういいながら笑いかけると、土方の手が止まる。


「…副長?」