「詩優ってさ、いつも1人で勉強してるの?」
突然声をかけられたことにびっくりして心臓が飛び出るかと思った。
まぁ、心臓が飛び出ちゃったら私は死んでるけどね。
「大体は自主勉かな。でも、真優が新しい単元を教えてくれたり、テスト範囲を教えてくれたりするんだよ」
「真優?」
「真優はね、私の双子の姉なんだ。私達ってね、一卵性だから家族以外で見分けられる人はあんまりいないんだ」
そう…。誰も私達を必ず見分けられることは無かった。素の私達を見分けられても、2人で真似っ子とかして遊んで話しかけたりすると決まって間違える。でもそれは、小さい頃までだった。成長するにつれて変わっていく自分たちがいた。明るくて外で元気に遊ぶ真優、静かで外に出ても元気に遊べない私。真優はクラスの中心的人物で、私はクラスで影が薄い人物。それでも、真優は私のクラスに来て私と遊んでくれたし、話もしてくれたし、いつも帰りは一緒だった。
でも私は、真優とは大きく違っていた。どんなに顔が似ていても、健康な真優と病気持ちの私は、学校で比べられていた。私は、小学校の時に聞いたクラスの女の子の言葉を今でも覚えている。
『詩優ちゃんってなんか暗いよねー。真優ちゃんはあんなに元気で明るい子なのにどうして双子でこんなに違うんだろ?』
そんなの知らないと私は心の底から叫びたかった。でも、私にはそんな勇気はなくて逃げ出した。その場にいたくなかった。考えたくなかった。
「そんなに似てるんなら僕も見てみたいな。」
私が過去のことを思い出してる途中でしず君の声が聞こえた。そうだ。今はこんなこと思い出してる場合じゃなかった!
「そう?でも、真優今日これるかな…」
「今すぐにとは言わないよ。僕はまだ入院して間もなくて準備が全部整ってないし、そろそろお昼だ」
ウソ!?もうそんな時間なんだ。
時計を見ればあと3分で12時。
「今日はお開きにしよう。また明日来るよ」
明日!?じゃあ…
「午後は来ないの?」
「うん。母さんが荷物を持ってくるって言ってたから来れないと思うんだ」
そっか。
「わかった!じゃあ、明日ね」
「うん、それじゃまた明日」
ふぅ…。
長い間話してたんだなー…。
『また明日』だって。明日も会えるなんて私の心臓持つかな?いや!持たせるんだ!
そうだ!明日は幼稚園の時のこと聞こうかな。覚えているといいな…。
突然声をかけられたことにびっくりして心臓が飛び出るかと思った。
まぁ、心臓が飛び出ちゃったら私は死んでるけどね。
「大体は自主勉かな。でも、真優が新しい単元を教えてくれたり、テスト範囲を教えてくれたりするんだよ」
「真優?」
「真優はね、私の双子の姉なんだ。私達ってね、一卵性だから家族以外で見分けられる人はあんまりいないんだ」
そう…。誰も私達を必ず見分けられることは無かった。素の私達を見分けられても、2人で真似っ子とかして遊んで話しかけたりすると決まって間違える。でもそれは、小さい頃までだった。成長するにつれて変わっていく自分たちがいた。明るくて外で元気に遊ぶ真優、静かで外に出ても元気に遊べない私。真優はクラスの中心的人物で、私はクラスで影が薄い人物。それでも、真優は私のクラスに来て私と遊んでくれたし、話もしてくれたし、いつも帰りは一緒だった。
でも私は、真優とは大きく違っていた。どんなに顔が似ていても、健康な真優と病気持ちの私は、学校で比べられていた。私は、小学校の時に聞いたクラスの女の子の言葉を今でも覚えている。
『詩優ちゃんってなんか暗いよねー。真優ちゃんはあんなに元気で明るい子なのにどうして双子でこんなに違うんだろ?』
そんなの知らないと私は心の底から叫びたかった。でも、私にはそんな勇気はなくて逃げ出した。その場にいたくなかった。考えたくなかった。
「そんなに似てるんなら僕も見てみたいな。」
私が過去のことを思い出してる途中でしず君の声が聞こえた。そうだ。今はこんなこと思い出してる場合じゃなかった!
「そう?でも、真優今日これるかな…」
「今すぐにとは言わないよ。僕はまだ入院して間もなくて準備が全部整ってないし、そろそろお昼だ」
ウソ!?もうそんな時間なんだ。
時計を見ればあと3分で12時。
「今日はお開きにしよう。また明日来るよ」
明日!?じゃあ…
「午後は来ないの?」
「うん。母さんが荷物を持ってくるって言ってたから来れないと思うんだ」
そっか。
「わかった!じゃあ、明日ね」
「うん、それじゃまた明日」
ふぅ…。
長い間話してたんだなー…。
『また明日』だって。明日も会えるなんて私の心臓持つかな?いや!持たせるんだ!
そうだ!明日は幼稚園の時のこと聞こうかな。覚えているといいな…。

