キミ色ノート

『詩優!こっちにいたよ!』
『待って真優!早いよー!』
『詩優、僕とゆっくり行こう。詩優は絶対走っちゃダメだよ?』
『しず君…ごめんね。先行ってていいよ?』
『いいんだ!僕は詩優が心配だから一緒に行くよ!』
『あー!!しずやー!真優の詩優取んないで!!詩優、ごめんね?』
『真優…私は真優のじゃないよ?』
『そうだよ真優!詩優は誰のでもないんだよ!』
『真優のだもん!真優はずーっと詩優といるんだもんね!!静也なんかにあげないもんね!』
『なんだよ!詩優の事置いてったくせに!』
『ばーかばーか!!』
『やめなよ2人とも!ほらネコちゃんがびっくりしてるでしょ!?』
『『ごめんなさい…』』

なんか、懐かしいな…。
こんな会話してたっけ。あのころの2人、仲が悪かったんだよね。いつもいつも喧嘩して、その度に私が仲裁して…。
もう一度あの頃に戻れたらいいのに。
私に時間を戻せる魔法が使えたらいいのに…。そうすれば、またみんなで一緒に遊んでいられる。またみんなで一緒に笑いあっていられる。
ねぇしず君。
あなたはどうしていなくなってしまったの?
しず君がいなくなってから真優も寂しそうだった。私は寂しい気持ちと悲しい気持ちが混ざりあって、ずっと泣いてた。その度に真優が変顔したり、私の好きなぬいぐるみを持ってきてくれたり、真優の大好きなお母さんの手づくりオムライスを半分もくれたりしたっけ…。
真優もきっと辛かったはずなのに。
私は周りに迷惑かけてばっかりだ。
私は真優に何もしてあげられてない。
しず君と距離が離れてしまった。

私はどうしたら皆と同じになれる?
どうしたら皆と一緒でいられるの?
もう何もわかんないよ…。