弟はドラゴンで




「凛!?」




一番早く反応した私。




「唯!!」




タタタッと駆け寄ってくる凛。


そして、ガバッと私を抱きしめた。




「……りん……なんで……」


「龍くんが、いつも私たちが別れる帰り道のところで

慌てた様子で私に「唯は!?」って聞いてきたから

「今日は一緒じゃない」って言った途端すごい勢いで走り出しから……

何事かと思ってついてきたの。

でも龍くん、足速くて追いつけなかったから、

とりあえず学校に戻ってきて探し回ってたの!

それで、中庭に出てみた時に旧校舎から声が聞こえた気がしたから

恐る恐る来てみたらこんなことになってて……」



凛の声は震えていて、泣きそうな顔をしていた。


私の背中を、優しく撫でてくれる凛。




「……凛……ありがとう……」




私も凛を抱きしめ返す。




私のこと、心配して来てくれた……。


こんな暗い旧校舎の中に入ってきてまで私を探してくれてたの……?


1人でこんなところに来るの、怖かったはずなのに。


凛……ありがとう。




「はッ……仲間が増えたか……てめぇも、こいつらと同じ目にあわせてやる!」




柳くんのその一言に、凛はキッと睨みをきかせた。




「あんたたちのお遊びはもう終わりよ!その動けない体で、“お迎え”を待てばいいんだわ!!」


「……?何言って……」




凛は柳くんの近くに行くと、ストンと柳くんの目線に合わせるように座った。




「お・む・か・え♡」




そう言って凛が柳くんにスマホの画面を見せる。


その瞬間、柳くんは青い顔をした。