弟はドラゴンで




バチンッ!!!!!







手のひらが




痛かった。







柳くんの頬を思いっきり叩いたことに、私の心は全く罪悪感を感じなかった。





















「なんっ…………てこと言うのよッ!!?」





「ゆ……い……?」




背後から、龍の声が小さく聞こえた。




「てっ……めッ……!!」




よほどダメージを受けていたのか、柳くんは抵抗しようとしない。


いや、できない。


腕が動かないみたいだった。


その代わりに、柳くんの目は痛いほど私を睨みつける。









「捨て子だから何!?

捨て子だから、今一緒にいる私たちは家族じゃない!?

血が繋がってないから、キョウダイじゃない!?

ふざけんな!!

私たちは、小さい頃からずっと一緒にいるの!!

何も知らないあなたに、何がわかるの!?

お父さんとお母さんを馬鹿にしないで!!

そんな中途半端な気持ちで、子どもを育てるわけないでしょ!?

龍だって私だって、平等に愛されてきたの!!

お父さんとお母さんは、「可哀想だから」なんていう理由で龍を育てたわけじゃない!!

私だって、龍のことを「可哀想」だなんて、一度も思ったことない!!

龍のお父さんやお母さんだって、何か理由があったに決まってる!

不幸でも孤独でもない!

私たちが龍をひとりになんかしない!!

だいたい、「バケモノ」ってなんなの!?

あんたみたいな人を傷つけることしかできない奴の方が、よっぽど本当のバケモノよ!!

龍はね!!

強くて優しくて、いつでも私たちを大事にしてくれてる!!

私だって龍が大事で、いなくなっちゃ生きていけない!!

龍は私の家族よ!!

今までも、これからも!!

何があっても、絶対に離さない!!

あんたみたいなクズ野郎に、龍をバケモノ呼ばわりさせない!!

龍を傷つけるのは、絶対に許さない!!」