弟はドラゴンで




「……ぐっ……」




小さく、誰かが声を漏らした。




……柳くんだ。




先程の出来事をしっかり思い出し、私の体は反射的に震えだした。


止まらない震え。


怖い。


怖い。




「大丈夫だ。もうこれ以上、唯に手出しはさせねぇ。」




低い声。


私は、龍の腰に腕を回し、ぎゅっと強くしがみつく。




龍。龍。




さっきのことを思い出すと、恐ろしくてたまらない。


怖くて怖くて、体に力が入らない。