弟はドラゴンで




「…………っぃ…………ゅぃ…………ゆ……い………………唯ッッ!!」




ハッと、誰かの声で目が覚めた。


薄暗い中、私の顔を覗き込むのは………………龍。




「りゅ……う……?」




少し頭がぼうっとする。




「唯っ……!!ごめん!!こんなになるまでっ…………助けに来れなくて……!!」




押し殺すような声。


龍は私をだき寄せる。




「なに……言ってんの……助けてくれたじゃない……」




悲しそうな瞳をする龍の頬を撫でた。




……あれ?


手枷……外れてる……。


足枷も。




「龍が外してくれたの?」


「え?」


「手枷と足枷」


「あ、そこにあるやつか……。俺が来た時には、こいつらもう誰かにやられてて、唯は倒れたままだった」




私の足元には、先程までつけられていた手枷と足枷が雑に放置されていた。




「……え?龍が柳くんたちから助けてくれたんでしょ?」


「……?俺は何もしてない。ここに来た時には、もうこの状態だった。……唯も、こんなボロボロで……」




優しく私の体を包み込むその腕は、あたたかくて、力強い。


そして……震えていた。




「……大丈夫。結果としてこうやって来てくれたじゃない。ありがとう」


「……くそっ!!もっと早く気づいていればッ…………俺がもっとしっかりしていればよかったんだ……!!」




今にも泣きそうな声で、龍は言う。