「テメッ……バケモンが!!!」
柳くんの声が聞こえる。
ぼやっと、何かが動いているのが見えた。
大きな何かが、バサバサッ!と音を立てながら素早く動いている。
「うあっ……!!」
ドタン!と、目の前で柳くんらしき人が倒れたのがわかった。
「く……そっ…………」
そして、その声を最後に、私の周りは誰の声もしなくなった。
しん、と静まり返る古びた教室。
トン、トン……
と、ゆっくり足音が近づいてくる。
りゅう…………?
すると、私の頭に優しく何かが触れた。
……手?
ふわっと撫でられる感覚。
……あたたかい。
私はそのまま、ふっと意識を失ってしまった。

