弟はドラゴンで




カタン……




どこからか、音が聞こえた。


この古い教室の扉を開けたような音。


その音で、一瞬周りが静まり返る。




「誰だァ?」




柳くんの拳が離れていく。




……誰?


誰かいるの?




その時だった。




バサァッと、何かが広がる音がした。




……この、音……


聞き覚えある……


翼……?


りゅう……


龍……なの……?




意識がうっすらとしかない私には、はっきりとその音の正体がとらえられない。