弟はドラゴンで




笑い声が、聞こえた気がした。


複数人の、笑い声。


…………男の人?


浮いた感覚。


ふわふわしてる。


でもすごく、居心地が悪い。


ああ……首、痛いなぁ。









「……ぃ……ぉ…………ぃ………………オイ!」




はっ。


誰かの声で、私は目が覚めた。




あ……れ?


私、どうしたんだっけ?


えっと、倒れた……?




「やっと起きたか」


「……?」




聞き覚えのある声。


でも、どこか聞き慣れない低い声。


この声は…………




うっすらとした視界の中、見えたのは。




「やなぎ……くん?」


「よぉ」




口角を上げてニヤつく柳くんが、私の目の前にいた。




「こいつが久々の収穫物?確かに、弱そうだし脅しまくりゃ口止めもできそーだな」


「細っこい奴だな〜、すぐ死んじまうんじゃね?」


「丁寧に扱わないとなぁ」




数人の、男の人の声が聞こえる。




だ……れ?


徐々に、ハッキリと見えてきた。


なんだか、見たことのある人たち。


……そうだ、柳くんの友達。


いつも、柳くんが一緒に戯れてる人たちだ。




「調子はどーぉ?片桐サン」




横たわる私の目線に合わせるように、しゃがんで話しかけてきた柳くん。




冷たい床。


ここはどこ。




「……体が、しびれて……うまく動けな……」


「それは結構!」




「はは!」と笑いをこぼす柳くん。




なに……?


なんなの?


なんか、空気が……様子が……おかしい。