坂道のカフェ 〜好きって言ってもいい?〜

「弟です。」

空の顔を眺めながら答える。

「弟?結衣ちゃん弟居たの?」

「はい。見ての通り、すっごく年が離れているんですけど。」


私は空の頭をなでながら微笑む。

「そうだったんだ。ごめんね、焦って勘違いしちゃった。」


楠さんは申し訳なさそうに私に謝る。


「別に気にしてないので大丈夫ですよ。」