「そうなんだ。お父さん時間ないよね?もう行っていいよ。」

私は時計を見ながらお父さんに話しかける。


「そうだな。じゃぁ、よろしく頼む。」

「うん。気をつけて行ってらっしゃい。」

私は空を抱きかかえて玄関からお父さんを見送る。


久しぶりの空は少し重くなったみたいだ。

お父さんは足早にエレベーターに向かっていった。