楠さんは私の頭をポンポンとして去っていった。


私はしばらくそのまま立ち尽くしていた。


驚いたことも多かったけど。


それよりなにより、頭をポンポンされることが久しぶりすぎてまた騒ぎ出す私の胸。


ドキドキドキ。


私はハッと我に返って家の中に入った。