楠さんは隣に歩いて聞いてくる。

「あ、すぐそこの住宅街です。」

「まじ?俺もあの辺。」


意外にも楠さんと私の住んでいる場所は近かったらしい。

「あ、楠さん、ちょっとスーパー寄りたいのでここで失礼します。」

私はよく行くスーパーで買い物をしようと足を止めた。

「え?あぁ、夜道危ないから送ってくよ。ここで待ってる。」

「そんな、申し訳ないので先に帰ってください。」