「「ごちそうさまでした!!」」

私と渉くんは声をそろえて楠さんにお礼を言った。

「いーよいーよ。今度なんか奢ってね~」

と言いながら楠さんは歩き出した。

「あ、俺こっちだからまたね!」

渉くんの家は逆方向だったらしく手を振りながら去っていった。

なんて爽やかな...。

それから私と楠さんは同じ方向に歩きだした。

「家、どの辺?」