坂道のカフェ 〜好きって言ってもいい?〜


そこには杏里ちゃんの姿が。

時計を見ると確かに出勤時間より20分遅れている。


「おはよう、杏里ちゃん。」

私は杏里ちゃんに挨拶する。


「あれ?河原さん。何でエプロン着てるんですか?」

「あ、今日お店の手伝い頼まれて。」

「ふぅ~ん。ま、どうでもいいけど。」

そう言って、杏里ちゃんはバックヤードに向かった。