カフェの中に入ると、もうパーティーは始まっているようだった。

「結衣ちゃん、いらっしゃい。」


後ろから楠さんの声が聞こえた気がして振り向く。


するとそこには、いつものエプロン姿ではなく、かっこいいスーツを着こなした楠さんがいた。


「こ、こんばんは。」

私は楠さんを見るのが恥ずかしくて、少し下を向く。