坂道のカフェ 〜好きって言ってもいい?〜


「でもさ、そろそろ好きな人とか見つけておいたら?」


グラスに入った酒を一気に飲んだ後玲に言われた言葉。



俺はその言葉を聞いてグラスを置く。

「まあ、いないってわけじゃないんだけどな。」


ボソッと呟いたのを玲は聞き逃さなかった。


「え!まさかハル、好きな人できたの?」

そう聞いてくる玲の瞳はとてもキラキラしていた。