坂道のカフェ 〜好きって言ってもいい?〜

「そこまで言うなら、少しだけ。」

そう言って、楠さんは靴を脱いで部屋に入った。


「今日はオムライス?」

「はい。あ!夕飯まだなら一緒に食べませんか?」


ちょっと作りすぎちゃったし、一人ではとてもじゃないけど食べきれない。

「え、いいの?」

「私ひとりじゃ食べきれないので、食べていってください。今用意しますね。」