坂道のカフェ 〜好きって言ってもいい?〜

『あぁ、いいよ。何階?』


楠さんに階数と部屋番号を伝えてオートロックを解除する。


しばらくすると


―――ピンポーン

部屋のチャイムが鳴った。

急いで玄関に向かう。


扉を開けると楠さんが笑う。

「お届け物で~す。なんちって。」