「私は高校の頃沢山働いて、その貯金を切り崩して生活してるんです。」 「そうは言ったって、高校の頃のバイト代なんてたかが知れてるだろ?」 「まぁ、否定はしませんけど。特定のバイトをしていないだけで塾の講師とか、家庭教師とか。やってますよ。」 楠さんはカウンターの中から不思議そうにこっちを見る。 「なんで決まったところで働かないの?そっちのほうが楽じゃない?」 「なれたので今は特に何とも思ってないです。それに、レポートが溜まったりテスト期間で勤務先に迷惑かかるの嫌なんです。」