あしたの星を待っている



まさか、黒沢さんと瑠偉くんが……?

接点があるようには見えず、2人が付き合っているとは思えない。

だけど、私はここ最近、授業中以外ほどんと教室に居なかったため、2人の様子を知らない。だから意外だと思うのかな。

教室に入ってからも、瑠偉くんと黒沢さんは何か話を続けている。

そんな2人を面白くなさそうに眺めている七海は。

七海の好きな人ってもしかして――。






「甘いもの食べたいー、休憩しない?」


時計をみたら、夕方の4時だった。

朝の10時から合流して、お昼ご飯に1時間ほど座っていたものの、5時間は買い物に費やしていたらしい。通りで足が痛いわけだ。

合宿に必要なものはだいたい揃ったし、解散するにはまだ早いから快諾すると、つい先ほどまでへばっていた七海が意気揚々と歩きだした。

前から気になっていたカフェがあるらしい。


「わ、可愛いお店だね」

「でしょ、ほんとはランチに行きたかったけど、ここでパスタ食べたら花菜とお揃いの服が買えなくなるからさー」

「あはは、ランチはまた今度、来ようよ」


ここは大正時代の古民家をカフェに改造したお店で、レトロでお洒落、そして落ち着いた雰囲気が人気らしい。

昼はパスタなどの軽食が、夜はカジュアルなダイニングバーに様変わりすると、入り口付近に置かれた案内に書かれてある。

いかにもインスタ映えって感じで、お母さん好きそう。