「起きてたか」


そう言われてあたしは頷き、少しだけ俯いた。


昨日は1日ずっと一緒にいたけれど、キス以上のことはしなかった。


いいよと言ったのだけれど、蓮人が遠慮してくれたのだ。


その出来事を思い出して頬が熱くなるのを感じた。


「朝飯」


蓮人はそう言い、コンビニの袋からサンドイッチのスポーツドリンクを手渡してくれた。


「ありがとう」


それを受け取り、ソファに座り直す。


寝起きの顔は恥ずかしかったけれど、蓮人も髪にねぐせがついたままなので、まぁいっかと感じられた。