先輩、号外です!

「結愛〜、遅いよおー!」



「ごめん奈美!!朝ちょっと色々あって....」



同クラで中学時代からの親友、奈美。


ストレートでさらさらの髪の毛が綺麗な塩顔美人だ。


早速喋り出す、お喋り奈美


「あんたの部活ヤバくない!?新聞部に報道されるとか!」




「あー!ほんっとあれ頭にきた!誰のいたずら?新聞部なんて、この高校にないし」


「はぁ!!??」



急に奈美が叫ぶもんだから心臓が飛び出そうになる


「結愛ほんと何も知らないんだね!新聞部って言ったらわが校の伝説部じゃん!」



「ええ!?そうなの.....」



「イケメン部長に謎に包まれた部員、不定期に訪れる号外、これが新聞部よ」




「美奈詳しいねえー....もしかして新聞部!?」



「なわけないじゃん!
結愛が知らなすぎなだけだよ、第一あんな恐れられてる部活に入ろうとも思わないわ」



「え?なんで恐れられてるの?」



「生徒の秘密をばらまくような部活、恐ろしすぎるでしょ!もし新聞部の人がバレでもしたら、一気にいじめられるだろうね....」



「たしかに、何その部活、むかつくぅー!!」




「だけどっ、部長がイケメンなんだってえ!まー、遊んでるとか噂で学校にはいないらしいんだけど....ミステリアスかっこ良き....部長がいるなら入りたいっ!..なんつって....」


「イケメンなんてその人以外にもいるでしょ」




「違うの!エンマ様は超ドSなの!!」


「えんまさま....?」



「部長のあだ名!閻魔様みたいに舌を切っちゃうくらいのドSだから!」



「へぇー....へんなの....」




「結愛、呆れてるでしょー」


「うん」


「即答かよっ!」



「だ、だって私はドSタイプじゃないしっ!」


「へえー、あんたの好きな人もかなりSっ気あるとおもうんだけどなあ〜」



「はぁ〜??うるさ....」


「はい、HR始めるぞおー」


やっばい先生きた



みんなそそくさと席についた。


「ゆーあー!」