私は真っ先にキャプテンの教室へ向かった

バンッ

「先輩!!!」


って、こんなのばら撒かれてクラスにいれるずないか.....


だとしたら.....部室!!


バンッ

「いたっ!!高園先輩!!」



スタイル抜群で美人でみんなの憧れの存在、キャプテンの高園 佳奈(たかぞの かな)先輩は.....


涙で顔がグチャグチャだった。



「き、岸野さん、ごめんなさいね、キャプテンなのにこんな情けない真似しちゃって...」


「...てことはあの号外ってやつ、ほんとなんですか....?だ、だ、誰かに騙されたとかじゃなくって??」




「事実よ、私、としたことが、ナンパされて知らない人について行ってしまったの......私部活、辞めなくちゃ....きっとコーチの方もお怒りだわ」




「先輩......」
その気持ちは私も痛いほどわかった。
本気で好きになったら理由や出会いがなんであろうと止めるのは無理な話。
片思い中の私には痛いほど刺さる言葉だ。


「佳奈!!」


副キャプテンであり、高園先輩の親友の三嶋 百合(みしま ゆり) 先輩が入ってきた



「佳奈、大丈夫よ落ち着いて、何があったのか喋って」



「.......」

高園先輩は無言で俯いてだまってしまった


「う、うぅ......百合ぃいいいいいいい!!!」

ええええええええええええ?
キャプテン号泣

「よしよし大丈夫だよ〜」

気づけばほかの部員も駆けつけて、みんな無言で泣きじゃくるキャプテンを見つめていた



「だって彼、イケメンだったんだもん〜〜!
デレデレしちゃダメなのかよォ」



なんと!イケメンだと!
理由が素直すぎるーーーー!
キャプテンをこんな子供みたいにさせるようなイケメン男みてみたいー!




「なんで恋しちゃダメなのぉぉぉぉ!!」






「恋しちゃダメなんかじゃありません」