熟恋ージュクコイー


『優子さま。田中さんってどんな人だった?なんだか連絡が来ているのだけど…私、まだ思い出せない…涙
お願いー!助けてー!』

優子、教えてくれるかなぁ?

とりあえず、ご飯を準備しながら返信を待つことにしよう。

すぐあとにかんちゃんが帰宅。

先にご飯を食べることに。

『ねぇお母さん。昨日は誰とそんなに盛り上がってたの?』

「優子だよ〜。実はさ、お母さん、記憶があまりないんだよね…」

『えっ?覚えてないの?』

「いや、最初は覚えてるのよ?優子と何話したかとか、何飲んだか、とか…ただ、最後が分からない…」

『えー!じゃあ昨日帰ってきてから、お兄ちゃんに会いに行く旅行を計画するって言ってたのは?忘れたの?!』

「そんなこと言ってた?!」

『言ってたよ〜!あ〜あ。期待させて終わりにしないでね〜!約束したんだから!しかも旅行会社の人と仲良くなったから、いつでも予約に行けるとか話してたけど?』

「!?旅行会社!!!あ!そうか!旅行会社!」

田中さん、旅行会社を経営してるって言ってた…記憶が突然よみがえってきた。