熟恋ージュクコイー

私の誕生日当日は、ミキ夫婦のレストランで食事をした。

もう毎年の恒例行事のようになっていて、ミキの旦那さんがおいしい料理を作ってくれて、ミキがケーキを焼いてくれる。

カンナと一緒に約束の時間にレストランに行った。

お店に入ると、テーブルが用意されていた。

「わぁ〜キレイだねぇ、お母さん!」

と私の誕生日なのに、はしゃぐカンナ。

カンナが離れた隙に、ミキに‘この間の話はカンナには言わないで、お願い’と耳打ちする。

ミキはこちらを見てウインクすると、

『カンナ、彼氏できたらしいじゃーん?!』

とカンナのところに行った。

ミキ夫婦にはタケルという息子がいて、カンナとは小さい頃からの幼なじみ。

今年はタケルも参加!

それからはもう、飲んで食べて大騒ぎのお誕生会だった。

お店が終わった、ミキの旦那さんも仲間に入り、みんなでサライを歌って別れた。

ありがとう、ミキ!


あぁ明日も仕事だけど、最高に楽しい夜だったなぁ〜!と布団に入った時、ふと田中さんを思い出した。

一緒だともっと楽しかったかな…

とふと思う。

ズルイなぁ私。

距離が欲しかったくせに。