熟恋ージュクコイー

週末も終わり、月曜日。

仕事へ行き、優子とランチのお店開拓をし、帰り道で夕飯の買い物をし、カンナとたわいのないおしゃべりをしながらの夕飯。

ご飯を食べていると、たまに、田中さん、何食べてるかなぁ?と思ったりする。

気になってる自分にも、複雑な気持ち。
隣に子供がいるのにな。
そんな事を考えていると、カンナに呼ばれた。

『お母さん、お母さんってば!
実は私…彼氏ができました!!』

「え〜!!!おめでとう!それは嬉しいサプライズだわ!!いつから付き合ってるの?」

『先週末から…』

「え、先週末?さとちゃんちに行った日?」

『そうそう、さとちゃんちに行く前に。さとちゃんには盛大にお祝いしてもらったよ〜!』

「それは良かったわねぇ〜!お母さん、嬉しいなぁ。かんちゃんの魅力をわかる人が、この世にまた一人増えたね。」

『ははは!そんなふうに言ってくれてありがとう!!お母さんは世界一のお母さんだよ!』

「ふふふ。ありがとう。今度、彼も夕飯に誘ってみたら?お母さんも会ってみたい!」

『うん!そうする!…あ、彼から電話だ!』

嬉しそうに小走りで自分の部屋に入っていてカンナ。

本当に、嬉しそうにしているカンナは眩しいくらいにキラキラしていて、恋って素晴らしい!と思った。


恋…そうだ、私、恋されてるんだった…