「んじゃ、お前らは空いてる席つけ!」
ハッと現実に戻る。
え、待って待って待って。
空いてる席って後ろしかないじゃん。
来るなー!!!
私の願いもむなしく蒼空は私の前に。
時雨は私の左に身を納めた。
最悪。
もういい。
さーぼろっと。
SHRの終わりと共に私は席を立ち、避難した。
あいつらの席に群がる女子からも逃げたかったしね。
それもこれも不良校だからあり得る話なのだ。
「んー!」
屋上。
天井がないところはやっぱりいい。
空が何にも遮られずに見えるから。
さてと...私の特等席へ。
屋上の隅にあるタンクの上。
誰も気付かないここは私の特等席だ。
寝よ...。
春の気持ちいい風が私を撫でる。
青空を眺めているうちにあったかくなって来て、しばらくするうちに意識は遠のいた。
微笑ましい家族。
どこから見ても幸せそうな家族。
2人の子供と両親は穏やかな1日を過ごしている。
場面が変わった。
赤
赤
赤...どうしてこんなに
アカイノ。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい...。
私は何をしてしまったの。
人殺し。
ひとごろし。
ヒトゴロシ。
「ごめん...なさい...」
パチッ。
あぁ、またこの夢か。
この夢を見るってことはまだ私は忘れてはいけないってことなんだろうな。
「ごめんなさい...」
許してとは言いません。
許してほしいわけじゃありません。
むしろ、許して欲しくないです。
でも、ごめんなさいと言わせて下さい。
「くぁっ」
欠伸をして目をこする。
空はもう夕焼けだった。
あっちゃー。
もう、帰りか。
サボりきった!
サボったことへの満足感。
ま、いーよね。
