王子様は平民に恋をした

「キミの名前はなんていうの?」

「…私は小野寺 琴です」

「そう、よろしくね琴ちゃん」

「よろしくお願いします三葉くん」

私がそう言うと三葉くんは少し困った顔をして

「ごめんね、下の名前で読んでくれる?」

「あ、はい
…遥くん」

「ごめん、ありがとうね琴ちゃん
そろそろ学校行こうか」