真里亞サイド
ナレーション[私は、いつも1人だった。小さい頃から引越し続きでろくに友達もできず、家に帰ってもパパもママもいなくて、さみしかった。そんなさなかコミュニケーションの高い人をたまに見かけた私は、必死にそれをものにした。それからは短い期間でも友達ができるようになった。引っ越してもわざわざ会いに来てくれる人もいた。だけどそれでも、さみしさは消えなかった。パパの研究が成功するたびにうちは裕福になり、何不自由ない生活。最初は気持ちがよかったが段々パパの成功を心から喜べなくなっていった。それからというもの、ママとパパは喧嘩してるし、学校では自分が友達といえる人はできなくなっていって、私には居場所がない。]
正剛「お前、なに企んでんだよ。」
真里亞「え?」
正剛「とぼけんな!急にあらわれて、俺のポジション奪いやがって!本当なら俺が和の中心にいるべきなんだ!いきなりきた転校生がいていい場所じゃない!!」
真里亞「…」
真里亞心の声(なにそれ、意味わからない。居場所?私がとった?つまり私には居場所があるとでもいいたいわけだ。私には居場所なんてない。それなのに…。)
真里亞「……確かにそうだね。」
真里亞の心の声(…もう。そんなことを言われたら…)
正剛「え?」
真里亞「原君の言う通りだよ。私は転校生だから人の居場所なんてとる資格はない。でもそんなつもりは無いの。正直私は私が嫌い。だからあなたに嫌われてもしかたない。でもその前にひとつだけ言ってもいいかしら」
真里亞の心の声(絶対に許すわけにはいかない)
歩きさりながら
真里亞「この世わね取られた方がまけるのよ…」ボソッ
正剛「!?」
正剛振り向く
真里亞は歩き続ける
正剛「ちょ、ちょっとまて!」
真里亞止まる
真里亞「あ、そうそう。」
真里亞振り向く
真里亞「あんなに簡単に居場所が取れたのあなたが始めてよもっと努力しなさい?ニヤ」歩き去る
正剛「…」
真里亞の心の声(この時私はつくづく思った。この男は…嫌いだ。)
ナレーション[その後その男は私の正体を皆に知らせようとした。だから、皆に泣いて見せた。それ以来。あいつが誰に話そうと、そのことが原因であいつが悪者になった。]
帰宅時間、靴箱
正剛「おい」
そっちを見る
怒っている
真里亞「…」
無視をする
真里亞歩き出す。
正剛おいかける
正剛「ちょっとまてよ!」
腕をつかみ振り向かせ肩を強く握る
正剛「無視すんな!俺はお前に……っ!?」
真里亞の心の声(どうしたの。いえばいいのに。いいたいことあるんじゃないの?)
正剛「なんでお前がなくんだよ」
真里亞「え、」
真里亞の心の声(気が付かなかった。私はないていた。どんなに辛くても泣くのを我慢してきたというのに。肝心な時にやくにたたない。…仕方ないあの手でごまかそう。)
真里亞「いったーい!酷いわ。原君。暴力はやめて!」
正剛「えっちょっ!」
周りにいた生徒1「なになに?」
周りにいた生徒2「喧嘩か?」
正剛「ち、違うこれには訳が!?」
真里亞、原の手を振りほどく
真里亞「あんまり近づかないで」ボソッ
正剛「え?」
真里亞「私は貴方にはもう…」
正剛「?」
竜崎「…真里亞さん。」
正剛「わっ!竜崎。お前いつの間に」
真里亞の心の声(竜崎君!よかった。脱出できるかも!)
竜崎「ずっといましたよ。またあなたが真里亞さんをいじめないか見張ってたんです」
正剛「お、俺はいじめてなんか…」
正剛真里亞見る
真里亞走って遠くにいる
正剛「っておいぃっ!」
真里亞「竜崎くーん!5分だけでいいからその人足止めしてねぇ!」フルボイス
真里亞の心の声(悪いわね原君今は貴方とは目をあわしたくないの!)
正剛「あっちょっまて!」
追いかけようとする
竜崎にとめられる。
竜崎「…いかせない。」
正剛「…はぁ」
真里亞は家まで走っり切った
真里亞「こ、ここまで、くればはぁはぁ、さ、さすがにこないよね…はぁはぁ」
真里亞の心の声(…私またやったのか。嫌われ役なら完璧にしなきゃいけないのに。)
真里亞「…まぁ。大丈夫だよね。きっと。明日には忘れてるわよ。」
ナレーション[こうして、真里亞の壮大な3日が終わった。四日目になる日真里亞の家族は崩壊。真里亞は母親とくらし、父親は海外にいった。でも父は私の頭が捨てきれないらしく、きたくなったら言いなさい迎えにいくと言ってくれたのだった]
真里亞「…私が悪者かあいつが悪者かわかったもんじゃないな。」