「結局、ゆめのは何がしたいの?

村雨さんに自分の気持ちを伝えたいの?

それとも、何も言わないで村雨さんと別れたいの?」

「わ、別れるなんて…!」

そんなのは絶対に嫌だ!

敬子はどうしたもんじゃろかと言うように腕を組むと、
「ハッピーエンドは、ゆめのが村雨さんと両思いになること…よね?」
と、言った。

わたしは首を縦に振ってうなずいた。

「ノーマルエンドは、仲のいい友達として一緒に暮らすこと…ね」

そう言った敬子に、
「バッドエンドは、村雨さんに振られたうえに家を追い出されると言う結末だ…」

わたしは言い返したのだった。

結末的にはハッピーエンドがいい訳だけど、人生は自分の都合のいいように動かないものだと言うことは1番理解している。