当日を迎えた。

「それじゃあ、お先に失礼します」

「はい、お疲れ様です」

オフィスを後にすると、俺は斎藤ゆめのとの待ち合わせ場所である2階のカフェに向かった。

ファミリーマートの隣にあるカフェに顔を出すと、新作のフラペチーノを飲んでいる斎藤ゆめのがいた。

俺はカフェに足を踏み入れると、彼女が座っている席に歩み寄った。

「よっ」

俺が声をかけると、
「あっ…お疲れ様です」

斎藤ゆめのは小さく会釈をした。

「すぐ飲み終わりますので…」

そう言った彼女に、
「いいよ、少しばかり待ってるから」

俺はそう返事をすると、シャツのポケットからスマートフォンを取り出した。

画面を見ると、メールが1件きていることに気づいた。