「村雨さんに聞かれたらマズいっすか?」

「えっ…」

玉村さんに言われて、わたしはどう返事をすればいいのかわからなかった。

「そ、そう言う訳ではないんですけれども…」

ど、どうしよう…!

わたし、どうすればいいの…!?

ここで余計なことを言ってバレちゃったら厄介なことになりかねない…!

「じゃあ、今度別のところで話をしましょうよ!」

玉村さんが言った。

「えっ、別のところ…?」

つまり、ここ以外のどこかで話をしましょうと言うことですよね?

「おーい、ゆめの」

わたしを呼ぶ村雨さんの声が聞こえたので、
「詳しいことは後ほど」

玉村さんはそう言って笑うと、トイレに入ったのだった。

「えっ、ちょっと…!?」

どうしよう、何だかとんでもないことになっちゃったみたい…。