愛莉side





何であんなん聞いてきたんやろ…


うちは美術室に向かいながらお弁当の時間に聞かれた質問をずっと気になっている。


そんなことを考えながら歩いているとー

バシュッ！


「ふぇっ?！」


何事!?

けどすぐに分かった。

あの人がうちの筆箱を取って遊んでいることにー

すぐに取り替えそうと手を伸ばすがあの人が身長が高すぎて取れない。


うーん…っ！

いきなりうちはあの人に床に押し倒された。

二人とも目を見開く。

そしてあの人はうちに謝ると男子に近づいて頭を叩いた。　

女子のみんなはうちが倒れているところに来て
「大丈夫!?保健室行こうか？」

と心配してくれて

「ううん。大丈夫。ありがとー！」

と答え返した。

起き上がろうと立ったら頭がふらっとして

バタッ！

女子の悲鳴が聞こえた。

それからのうちは意識がとうのいた。