愛莉side

うちは小倉愛莉。

背が小さく、仲が良い子とはよくしゃべる。

少し人見知り。


彼は長川裕大。

すごく背が高くて声が低くて彼もよくしゃべる。



―入学して日がたった頃―

うちは数学係で友達と宿題のプ
リントを集めて名簿にチェックしているところだった。

あれ?

もう一回チェックした。

あれれ??

彼のプリントが出ていない。

うちは彼を探していると背が高くて分かりや
すかったのかすぐに見つけれた。

彼は廊下で違うクラスの人としゃべっていた。
声をかけようと近づくものの、しゃべりかけることができなかった。

諦めて続きをしていると


「おばちゃん」

と後ろから声をかけてきた。

突然の事におどおどしてると


「おれプリント忘れたから」

うちは何か喋ろうと


「はい!
っていうかおばちゃんじゃない!」


と言ってしまった。 

彼は大笑いしながら紳士のような笑顔でもとに戻っていった。